2011年10月31日

BURRIS製 AR-332 PrismSight

BURRIS製 AR-332 PrismSightアメリカで法執行機関にも納入実績があるBURRIS社が販売している
ショートライフルスコープです。
BURRIS社自身、TRIJICON社のACOGを意識して設計したとの事で
その性能をインプレしていきたいと思います。


BURRIS製 AR-332 PrismSight内容はスコープ本体以外に、レンズ拭き用のウェス、六角レンチ
AR-15タイプのキャリングハンドルに取り付けるためのアダプタです。
マニュアルの類は一切なく、外箱に記載されてる情報のみです。

倍率は3倍固定となっており、サバイバルゲームでも使いやすい倍率です。

BURRIS製 AR-332 PrismSight本体は前後にフリップアップキャップ、1.5インチのロングフードが
取り付けられた状態で箱に収まっています。

本来は300$以上するモデルですが、何かあったのか2万円前後の価格で
国内に相当量が流通しています。

BURRIS製 AR-332 PrismSightレプリカ品と異なり、キャップ紛失用のワイヤーは
金属製のものが使われています(笑

レール頂点からサイト中心部までの高さは1.65インチ(約42mm)です。


BURRIS製 AR-332 PrismSight前後のフリップアップキャップにはBURRIS社のロゴが入っています。
スコープ用に普及しているバトラークリーク製と異なり開放時は
後方までフリップするので、取り付け位置によってはノブに干渉する
恐れがあります。


BURRIS製 AR-332 PrismSightフリップアップキャップで解りにくくなっていますが、接眼部には
スピードフォーカス機能が設けられています。




BURRIS製 AR-332 PrismSight本体から大きく突き出ているノブはイルミネーション起動用で
赤、緑共に5段階で調節が可能です。




BURRIS製 AR-332 PrismSight写真はウィンテージノブですが、エレベーション部分もドライバーないし
コインでまわすタイプのダイヤルになっています。
修正量はどちらも1クリック当り0.33MOA、最大60MOAとの事です。



BURRIS製 AR-332 PrismSightマウントベースを裏返した状態です。
張られているシールから製造は中国で行われているそうです。
取り外しには裏に見える-ネジ二本を取り外します。

オプションでQDタイプマウントもBURRIS社より別売されています。

BURRIS製 AR-332 PrismSightマウントベースを取り外した状態です。
付属するキャリングハンドル用アダプタを使用する際には、取り外した
-ネジ用の穴どちらかを利用します。



BURRIS製 AR-332 PrismSightレンズのコーティングは接眼、対物共にグリーン系のものが使われています。
パッケージやHPでの画像ではルビーコートのような赤系の物になっており
製造時期によって違いがあるのでしょうか?



BURRIS製 AR-332 PrismSightスコープ視野の画像です。
視界の左下に写っているのは接眼レンズのコーティングが反射したものです。

視界自体はやや暗く、黄色っぽい感じでこの辺りは値段相応という感じです。
特筆すべき点はアイリリーフの長さにあり、実測で8cm前後取れました。

BURRIS製 AR-332 PrismSightグリーンのイルミネーションを起動させた状態です。
これで最低の状態と発色が強く、薄暗い環境では1~2段階程で
実用十分な照度が得られます。

レティクルはサークルタイプの物ですが、後ほど解説します。

BURRIS製 AR-332 PrismSight最大状態で発光させたレティクルです。
この状態では明るすぎるため、内部で乱反射を起こしてしまっています。

レティクルのサークル部分は100ヤードで外周部分が9mil
内径部分が7milとなっているそうです。

BURRIS製 AR-332 PrismSightレッドのイルミネーションの最低状態です。

こちらもグリーンと同じく十分な明るさがあり、旧ハッコー商事製品のように
滲みが無いきれいなパターンを写しています。


BURRIS製 AR-332 PrismSightこちらもグリーンと同じく、最大では乱反射を起こしてしまっています。
夏場の炎天下でもない限り、この段階で使用することはまず無く
2段階、3段階で使う分にはきれいなレティクルでエイミングが可能です。



このサイトに採用されているレティクルはBallistic CQと呼ばれるレティクルで
5.56,62gr FMJ、5.56,55gr FMJを使用した際、100~600ヤードまでを
カバーできるよう設計されています。
100ヤードにてセンタードットでゼロイン時、センタードット下側の縁で200ヤード
そこから各ドットで300、400・・とブレッドコントロールが可能となっています。

また、それ以外の弾頭を使用した際の修正量やレティクルの詳細な
仕様等はBURRIS社HPの本製品の部分で明記されています。
ただし、エアガン用途の場合はドットの感覚が細かすぎるため
無用の長物と化してしまっています(笑


全体をみると、光学性能は中堅クラスに一歩及ばず・・・という具合ですが
滲みの少ないイルミネーションや、ACOGと同じくプリズムレンズを使用しつつ
ライフルスコープ並みのアイリリーフが取れるなどみるべき点もあります。

価格も国内では2万するかしないか程度と比較的安価なため
素早いエイムが可能なサークルレティクルと、コンパクトで使い勝手がよい
スコープを探している方にはお勧めできそうな品です。

スペックデータ
価格:319.95$(現地価格、国内では2万ほど)
全長:約130mm(ロングフード未装着時)
重量:約402g(フルオプション時は495g)
アイリリーフ長:70mm~90mm
FoV:100ヤードで32フィート
修正量:1クリック辺り0.33MOA 最大60MOA
レティクル:Ballistic CQ



同じカテゴリー(光学サイトインプレ)の記事画像
NOVEL ARMS製 TAC ONE 12424 IR
同じカテゴリー(光学サイトインプレ)の記事
 NOVEL ARMS製 TAC ONE 12424 IR (2012-05-27 21:20)

Posted by ハンク  at 00:53 │Comments(0)光学サイトインプレ

<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。