2011年11月27日

P99FSチューニング

P99FSチューニング
今回は、今やレアなマルゼン製固定ガスガンのP99FSが飛び込んできました。
オーナーはリサイクルショップで購入したとの事で、具体的な症状が

・放出バルブから盛大にガス漏れを起こす
・気温の割に初速が異様に低く、ガス切れ直前の様な弾道

との事で、HOP部の改良なども含めトータルチューンを行ってみました。


P99FSチューニング
まずは全分解して、各部の状況を調べます。

見た感じ、殆ど使った形跡が無くほぼ新古品状態で有る事が伺えます。
一見すると問題なさそうに見えますが・・・実際には問題が発生しているので
一つずつ潰していきます。


P99FSチューニング
まずはストライカーユニットの内部を研磨加工します。
余りやりすぎても逆効果なので、モナカの内部にあるストライカー用溝の研磨と
ストライカー本体の周りを軽く研磨しておきました。

ついでに最初から付着していたグリスも抵抗の元となってる可能性があるので
徹底的に除去して、呉工業製の万能グリースを散布しました。

写真を取り忘れましたが(汗)マガジンのガス漏れは、一度バルブを分解して
内部のパッキンにシリコンスプレーを散布、馴染ませる事で沈静化しました。


P99FSチューニング
次にHOP部分の改良を行います。
この辺りは逃げの少ない構造を解消するために、パッキンとプランジャーの間に
シリコンシートを挟み込むカスタムが主流ですが・・・ここから更に秘密の加工を施します(笑


P99FSチューニング
最後にマズル部分のブロックへ、外形9mm内径8mmのアルミパイプを追加し
バレル後退時のガタを防止するアダプターを自作します。

インナーバレルの外形が丁度8mmなので、一見すればポン付けOKに思えますが
実際にはパイプ内径とインナーバレル外径とのクリアランス調整が必須で
非常に手間が掛かる作業です(笑

研磨しては組んで、トリガーを引いたときに引っかからないか確認して
問題が有れば再研磨、と言う作業を繰り返していきます。


P99FSチューニング
最後の難関(笑)を無事終え、組み上がったP99FSです。
発売当初から現在に至るまで長年、愛用し続けているサイドアームでもあり
自前の銃は弄らなくなって久しく、良い刺激にもなりました。

HOPの塩梅は日中の時間が取れるときに確認したいと思いますが
初速は81~82m/s@0.2gとこの時期にしては非常に元気が良く、現オーナーの
心強いサイドアームとなってくれる事でしょう。



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Posted by ハンク  at 23:00 │Comments(0)カスタム関係

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