2013年12月22日
S&T製 電動ガン AR57
今回はS&Tにより生産されている海外製電動ガン、AR57のレビューです。
タイトルには「AR57」と表記しましたが、製品名としては「ST-57」となっています。
かつてはMAD BULLにより製造のリリースが行なわれていましたが、事情があったのか
現在ではS&TおよびEcho1ブランドにより販売が行なわれています。
また、バリエーションとして今回取り上げるクレーンストックモデルのほかに
俗にいうタンカータイプストックを装着したM231ストックモデルが存在しています。
実銃では数多くあるAR-15系クローンでも異色のP90用マガジンを用いた
いわゆる「キワモノ系」に属するAR-15タイプライフルで、かつてはラインラントアームズ社により
設計されていましたが、現在ではエアロプレシジョン社により製造が行なわれています。
そんなAR57ですが、意外にもファンが多いのかAR57centerという公式サイトが作られており
そちらで各種情報公開や本体、アクセサリーの販売が行なわれています。

パッケージを開封すると内容は銃本体であるST57とマガジンの他、TROYタイプサイトのみと
非常にシンプルでマニュアルの類いが一切付属していませんでした(汗
M231モデルの場合はPEQタイプのバッテリーケースが付属するようです。

外箱にはシールで初速チェック表が貼り付けられています。

ストック部分は5ポジションタイプのストックパイプが取り付けられており、グリップは大柄な
ストームタイプグリップが装備されています。

バッテリーはストックのバットプレートを取り外してから収納できるようになっており
内部にはセパレートタイプバッテリーが納められます。
コネクタは一般的なJSTタイプが用いられており、ヒューズには25Aの缶ヒューズが
備えられています。

グリップ内部にはハイトルクモーターと謳われたモーターが備えられています。
また、モーターピニオンは普及しているO型ではなくD型の物を使用しており
グリップ内結線はM16タイプにありがちな+線を迂回させる方式ではなく
MP5やG3のように両側から直接モーターへ差し込む方式になっています。

レシーバーはアッパー側にマガジンが刺さるという構造から、通常のM4と比較すると
見慣れない特異な形状になっています。
マガジンリリースは、マガジン後方のトップレールに備えられた大型のラッチを引くことで行い
ラッチ付近に光学サイトを乗せていると、非常にリリースがやりにくいのが難点です(笑
また、マガジン位置に合わせてレールが一段高い部分に備えられている為、ハイマウント式の
サイトをアセンブルすると覗きにくくなる場合があります。

反対側は引くことだけが出来るチャージングハンドルと、M4ユーザーには見慣れた
マガジンキャッチボタンが装備されています。
このモデルで使用するマガジンリリースラッチはアンビタイプ形状ですが、リリースには
両サイドのラッチを引かないと動かないため、マガジンチェンジ時には手のひらで
トップレールを覆うような形となります。

本来ならばマガジンを差し込む部分ですが、AR57の場合はここが排夾口となっているため
通常はマガジンを挿すことはありません。
ただし、マガジンを挿しても本体機能に支障は無く、奥に見える透明の樹脂製チャンバーには
マガジンリップに突き刺さって固定されるガイドが備えられています。

マガジンを2本挿したところで総弾数が2倍にも2乗にもなりませんが(笑)ユーザーによっては
ここに中身を抜いたマガジンを装填してバッテリーケースとして活用している場合もあるようです。

実際の給弾部分は当然といえば当然ですが、P90のような形になっており
標準で付属するS&T製ノーマルマガジンのほか、マルイ純正マガジンが使用できるとのことです。
尚、MAG製マガジンは使用できないとのことですが個体差なのか、今回の個体に限っては
使用した際、特に問題はありませんでした。
チャンバーは可変HOP仕様になっており、こちらもP90と同じく同軸ドラム方式ですが
回しているときのクリック感が無く、微妙な調整を行なうにはやりにくいと感じました。

アウターバレルは軽量なアルミ合金製でハイダーはバードケージタイプが使用されています。
・・・が、よく見てみるとハイダーが90度傾いて装着されていました(汗
ハイダーの固定には下部から芋ネジを締めて行ないますが、ネジ自体は真っ直ぐ下を向いており
地味に嫌なところで大陸クオリティが発揮されています。

アウターそのものはエクステンションバレルを装着した2ピース構造になっており
M231ストックモデルのようにショートバレルにすることも出来ます。

フレーム分解時に前方のロックピンを抜き出す際、ロア側に設けられた脱落防止用の
プランジャーパーツが飛び出しやすく、紛失しやすい箇所となっています。
ロックピン自体もVFC製品のように途中で止まる構造ではなく、プランジャーが各所で止まるよう
リューターで凹みを付けただけの形状なので、殆ど意味を成してない構造になっています(汗

もう一つの注意点が、ロア側に装着しているボルトリリースの可動域が狭く
アッパーを抜き出す際に、アッパー側のスリットと引っかかり非常に抜き出しにくくなっています。
指でつまむ程度ではどうしようもなかったため、分解時には細いドライバーを突っ込み
テコの要領でボルトリリースを動かしてアッパーを引き出しました。

アッパーを抜き出すとやたら長いノズルと、先端が一段削りこまれたメカボックスが露わになります。

手持ちのVFC製SR-635と比較してみると給弾位置の都合上、ノズル長がまったく異なり
マガジン位置の関係から、メカボ先端部をマガジン形状に合わせて加工されているのが分かります。
ただし、違いとしては上記の2点程度で後はVer2タイプメカボックスと大差ない構造となっています。

チャンバーを抜き出してみるとなにやら複雑な形状をしており、透明なために各パーツが見えすぎ
逆にどの部分がどう組み合ってるか分かりにくくなっています(笑
ノズル側の形状は特殊な形ですが、バレル側の形状、組み付けについてはほぼ
P90用チャンバーと大差ない構造でした。

ロアレシーバーはテイクダウンピン部に、VFC製品のような脱落防止のクリップが装着されており
ストック基部にもストック固定用のネジ穴が別パーツで圧入した後、接着されています。

メカボックスを取り出してみると、8mmのシールドベアリング軸受けを使用した
Ver2タイプメカボックスであることが見て取れます。

内部を開けてみると基本構造はG&P等と同じく、システマ系の強化タイプメカボックスとなっており
動力ケーブルは銀コードのようなものが使用されています。
ピストン側を見てみると、メインスプリングの自由長が短く、組み込む際にバネが反発しても
暴れにくいようになっていました。
グリスには定番の刺激臭がする茶色いナニカです(笑

右側がM4用ノズルで、左がAR57用ノズルですが倍以上のサイズ差があります。
ノズルは真鍮の切削により作られており、根元の内部にはOリングが仕込まれているなど
以外に手間が掛かった作りになっています。

ギアは4枚ラッチのベベルが使用されており、ギア比はマルイ純正と同じく18:1の構成でした。

あまりに謎のグリスでべったりだったため、撮影前にパーツを洗浄しています(笑
ピストンはラックギア部分が全金属タイプの物を使用していますが、見ての通り
接着されておらず、簡単にラックギアを引き出すことが出来ます(汗
ピストンヘッドは給排気タイプで裏からネジを止める構造ですが、肝心の基部が
スラストベアリングを組み込めますが何も入っておらず、かさ上げ効果は0です(笑
尚、ここにスラストベアリングを組み込んでもピストンのストローク量に問題はありません。

内部にかさ上げを行なわず、素の状態で初速測定をしてみると
G&G製0.2g バイオ弾にて83~84m/sと表記より高めですが、安定した数値が出ていました。
一応、そのままの状態でも使用は出来ますが各部に相応の粗があり、今後は
各部の調整と煮詰めを行っていこうと思います。
いわゆる「キワモノ系」に属するAR-15タイプライフルで、かつてはラインラントアームズ社により
設計されていましたが、現在ではエアロプレシジョン社により製造が行なわれています。
そんなAR57ですが、意外にもファンが多いのかAR57centerという公式サイトが作られており
そちらで各種情報公開や本体、アクセサリーの販売が行なわれています。
パッケージを開封すると内容は銃本体であるST57とマガジンの他、TROYタイプサイトのみと
非常にシンプルでマニュアルの類いが一切付属していませんでした(汗
M231モデルの場合はPEQタイプのバッテリーケースが付属するようです。
外箱にはシールで初速チェック表が貼り付けられています。
ストック部分は5ポジションタイプのストックパイプが取り付けられており、グリップは大柄な
ストームタイプグリップが装備されています。
バッテリーはストックのバットプレートを取り外してから収納できるようになっており
内部にはセパレートタイプバッテリーが納められます。
コネクタは一般的なJSTタイプが用いられており、ヒューズには25Aの缶ヒューズが
備えられています。
グリップ内部にはハイトルクモーターと謳われたモーターが備えられています。
また、モーターピニオンは普及しているO型ではなくD型の物を使用しており
グリップ内結線はM16タイプにありがちな+線を迂回させる方式ではなく
MP5やG3のように両側から直接モーターへ差し込む方式になっています。
レシーバーはアッパー側にマガジンが刺さるという構造から、通常のM4と比較すると
見慣れない特異な形状になっています。
マガジンリリースは、マガジン後方のトップレールに備えられた大型のラッチを引くことで行い
ラッチ付近に光学サイトを乗せていると、非常にリリースがやりにくいのが難点です(笑
また、マガジン位置に合わせてレールが一段高い部分に備えられている為、ハイマウント式の
サイトをアセンブルすると覗きにくくなる場合があります。
反対側は引くことだけが出来るチャージングハンドルと、M4ユーザーには見慣れた
マガジンキャッチボタンが装備されています。
このモデルで使用するマガジンリリースラッチはアンビタイプ形状ですが、リリースには
両サイドのラッチを引かないと動かないため、マガジンチェンジ時には手のひらで
トップレールを覆うような形となります。
本来ならばマガジンを差し込む部分ですが、AR57の場合はここが排夾口となっているため
通常はマガジンを挿すことはありません。
ただし、マガジンを挿しても本体機能に支障は無く、奥に見える透明の樹脂製チャンバーには
マガジンリップに突き刺さって固定されるガイドが備えられています。
\ ツ イ ン ド ラ イ ヴ マ ガ ジ ン シ ス テ ム /
マガジンを2本挿したところで総弾数が2倍にも2乗にもなりませんが(笑)ユーザーによっては
ここに中身を抜いたマガジンを装填してバッテリーケースとして活用している場合もあるようです。
実際の給弾部分は当然といえば当然ですが、P90のような形になっており
標準で付属するS&T製ノーマルマガジンのほか、マルイ純正マガジンが使用できるとのことです。
尚、MAG製マガジンは使用できないとのことですが個体差なのか、今回の個体に限っては
使用した際、特に問題はありませんでした。
チャンバーは可変HOP仕様になっており、こちらもP90と同じく同軸ドラム方式ですが
回しているときのクリック感が無く、微妙な調整を行なうにはやりにくいと感じました。
アウターバレルは軽量なアルミ合金製でハイダーはバードケージタイプが使用されています。
・・・が、よく見てみるとハイダーが90度傾いて装着されていました(汗
ハイダーの固定には下部から芋ネジを締めて行ないますが、ネジ自体は真っ直ぐ下を向いており
地味に嫌なところで大陸クオリティが発揮されています。
アウターそのものはエクステンションバレルを装着した2ピース構造になっており
M231ストックモデルのようにショートバレルにすることも出来ます。
フレーム分解時に前方のロックピンを抜き出す際、ロア側に設けられた脱落防止用の
プランジャーパーツが飛び出しやすく、紛失しやすい箇所となっています。
ロックピン自体もVFC製品のように途中で止まる構造ではなく、プランジャーが各所で止まるよう
リューターで凹みを付けただけの形状なので、殆ど意味を成してない構造になっています(汗
もう一つの注意点が、ロア側に装着しているボルトリリースの可動域が狭く
アッパーを抜き出す際に、アッパー側のスリットと引っかかり非常に抜き出しにくくなっています。
指でつまむ程度ではどうしようもなかったため、分解時には細いドライバーを突っ込み
テコの要領でボルトリリースを動かしてアッパーを引き出しました。
アッパーを抜き出すとやたら長いノズルと、先端が一段削りこまれたメカボックスが露わになります。
手持ちのVFC製SR-635と比較してみると給弾位置の都合上、ノズル長がまったく異なり
マガジン位置の関係から、メカボ先端部をマガジン形状に合わせて加工されているのが分かります。
ただし、違いとしては上記の2点程度で後はVer2タイプメカボックスと大差ない構造となっています。
チャンバーを抜き出してみるとなにやら複雑な形状をしており、透明なために各パーツが見えすぎ
逆にどの部分がどう組み合ってるか分かりにくくなっています(笑
ノズル側の形状は特殊な形ですが、バレル側の形状、組み付けについてはほぼ
P90用チャンバーと大差ない構造でした。
ロアレシーバーはテイクダウンピン部に、VFC製品のような脱落防止のクリップが装着されており
ストック基部にもストック固定用のネジ穴が別パーツで圧入した後、接着されています。
メカボックスを取り出してみると、8mmのシールドベアリング軸受けを使用した
Ver2タイプメカボックスであることが見て取れます。
内部を開けてみると基本構造はG&P等と同じく、システマ系の強化タイプメカボックスとなっており
動力ケーブルは銀コードのようなものが使用されています。
ピストン側を見てみると、メインスプリングの自由長が短く、組み込む際にバネが反発しても
暴れにくいようになっていました。
グリスには定番の刺激臭がする茶色いナニカです(笑
右側がM4用ノズルで、左がAR57用ノズルですが倍以上のサイズ差があります。
ノズルは真鍮の切削により作られており、根元の内部にはOリングが仕込まれているなど
以外に手間が掛かった作りになっています。
ギアは4枚ラッチのベベルが使用されており、ギア比はマルイ純正と同じく18:1の構成でした。
あまりに謎のグリスでべったりだったため、撮影前にパーツを洗浄しています(笑
ピストンはラックギア部分が全金属タイプの物を使用していますが、見ての通り
接着されておらず、簡単にラックギアを引き出すことが出来ます(汗
ピストンヘッドは給排気タイプで裏からネジを止める構造ですが、肝心の基部が
スラストベアリングを組み込めますが何も入っておらず、かさ上げ効果は0です(笑
尚、ここにスラストベアリングを組み込んでもピストンのストローク量に問題はありません。
内部にかさ上げを行なわず、素の状態で初速測定をしてみると
G&G製0.2g バイオ弾にて83~84m/sと表記より高めですが、安定した数値が出ていました。
一応、そのままの状態でも使用は出来ますが各部に相応の粗があり、今後は
各部の調整と煮詰めを行っていこうと思います。
しかし何で大陸の人ってハイダーを横向きに固定するのが好きなんでしょうねぇ。
バルブやガス経路に相当なハードルが存在しますからね・・・
ハイダーはある種の国民性なんでしょうか(笑