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Posted by ミリタリーブログ  at 

2011年11月29日

修理依頼品 SRC製Hk416その④


・・・・

まさか、パート4があろうとは思いもしませんでした・・が、ゲーム中に
突如動かなくなったとの事で緊急入院となりました。

とりあえずは原因究明のため、分解してみる事に



ササッとアッパーとストックを取り除き、ロアフレームのみにして



メカボを取り出し・・・



ご開帳~

っと、想像とは裏腹に綺麗な中身・・・
画像だけ見ると組み直した後のようにも見えますが、実際には開いたばかりなので
各パーツをくまなく検査してみると



やっぱり逝ってました、セクターギアが(汗
スパーギアとの噛み合う部分が一部、削り取られたようにクラッシュしており
その破片もスパーギア側へ入り込みつっかえ棒のような状態となっていました。

クラッシュした位置から察するにフルオート時、ピストンとセクターのタイミングがズレ
それが原因でクラッシュした模様です。

幸いな事に大きなダメージを負ったのはセクターギアで、ピストンのラックギア側にも
多少のダメージがありましたが、なんとスパーは無傷でベベルギアも無事でした。


今後の方針はセクターギアやピストンの交換はもちろんの事ですが、用心のため
スパーギアも含め強化品へ交換、耐久性アップの方向で再チューニングしていきます。



メカボを解体した後に、前回修正したフレームのクラック部分を調査。
混合接着剤と内部に仕込んだアングル材が上手く機能しているのか、多少力を
入れたぐらいではビクともしませんでした。
ここは素直に効果を発揮してくれていたので、チューンした側としては一安心です。

今回は必要なパーツがないため、ここまでとして部品が揃い次第
再び作業に着手したいと思います。  

Posted by ハンク  at 23:49Comments(0)カスタム関係

2011年11月27日

P99FSチューニング


今回は、今やレアなマルゼン製固定ガスガンのP99FSが飛び込んできました。
オーナーはリサイクルショップで購入したとの事で、具体的な症状が

・放出バルブから盛大にガス漏れを起こす
・気温の割に初速が異様に低く、ガス切れ直前の様な弾道

との事で、HOP部の改良なども含めトータルチューンを行ってみました。



まずは全分解して、各部の状況を調べます。

見た感じ、殆ど使った形跡が無くほぼ新古品状態で有る事が伺えます。
一見すると問題なさそうに見えますが・・・実際には問題が発生しているので
一つずつ潰していきます。



まずはストライカーユニットの内部を研磨加工します。
余りやりすぎても逆効果なので、モナカの内部にあるストライカー用溝の研磨と
ストライカー本体の周りを軽く研磨しておきました。

ついでに最初から付着していたグリスも抵抗の元となってる可能性があるので
徹底的に除去して、呉工業製の万能グリースを散布しました。

写真を取り忘れましたが(汗)マガジンのガス漏れは、一度バルブを分解して
内部のパッキンにシリコンスプレーを散布、馴染ませる事で沈静化しました。



次にHOP部分の改良を行います。
この辺りは逃げの少ない構造を解消するために、パッキンとプランジャーの間に
シリコンシートを挟み込むカスタムが主流ですが・・・ここから更に秘密の加工を施します(笑



最後にマズル部分のブロックへ、外形9mm内径8mmのアルミパイプを追加し
バレル後退時のガタを防止するアダプターを自作します。

インナーバレルの外形が丁度8mmなので、一見すればポン付けOKに思えますが
実際にはパイプ内径とインナーバレル外径とのクリアランス調整が必須で
非常に手間が掛かる作業です(笑

研磨しては組んで、トリガーを引いたときに引っかからないか確認して
問題が有れば再研磨、と言う作業を繰り返していきます。



最後の難関(笑)を無事終え、組み上がったP99FSです。
発売当初から現在に至るまで長年、愛用し続けているサイドアームでもあり
自前の銃は弄らなくなって久しく、良い刺激にもなりました。

HOPの塩梅は日中の時間が取れるときに確認したいと思いますが
初速は81~82m/s@0.2gとこの時期にしては非常に元気が良く、現オーナーの
心強いサイドアームとなってくれる事でしょう。  

Posted by ハンク  at 23:00Comments(0)カスタム関係

2011年11月24日

休み一日を利用して


今日は一日、休みを利用して散髪しに行ったり部屋の片づけなどを行ってました。

まずは、以前より使いにくいな~と思っていたPCデスク周りを模様替え。
モニターと液晶TVでデュアルモニター風に配置して、TV見ながら作業したり
その逆もやりやすいように(笑



続いて、以前より改修がしたかった作業台に着手。

元々はPCデスク(PC-98時代のですが(笑)だったのを作業台として使っていましたが
どうにも使いにくかったので、メッシュパネルを購入してそこへよく使う工具やグリスなどを
一括して配置しようとしましたが・・・全然足りておらず、週末にパネルを追加する予定です(笑



作業台の上の部分です。こちらがバッテリー充電スペースになっており、奥にあるのは
ハイペリオン製充電器EOS606i AC/DCです。

その手前がバッテリー置き場、その次がとりあえず何か放り込んであります(笑
写っているEG-1000モーターは慣らし用のマウントにクランプしています。
(使用時は作業台に設置した万力で固定します。)

まだ部屋の片づけは全部終わってませんが、とりあえず最低限よく使う箇所は
大まかに改修が終わったので、残るは細かい掃除ぐらいです。  

Posted by ハンク  at 00:00Comments(0)雑談

2011年11月21日

修理依頼品 SRC製Hk416その③


前回で最後に書いた最大の問題ですが、画像のレシーバーをよく見るとうっすらと見える白い筋・・・
そうです、アッパーレシーバー側面に見事なクラックが入っていましたorz

クラックの状況を確認してみると、内側から見てトップレール真下の部分と、側面のL字になった
部分に沿って走っている事が分かり、内部に梁となる骨組みを入れて2液混合系の
接着剤で強固に固定すれば、少なくとも現状維持は可能と思い補修に乗り出しました。



そこで用意したのが、コニシ株式会社のボンドEセットと骨組みに利用するアルミ板です。

この接着剤は完全硬化するまで時間が掛かりますが、その分強固に固定され
金属同士にも使えるので今回の補修にうってつけといえます。

まずはアルミ板で骨組みの製作から入っていきます。


アルミ板にけがき針などで、あらかじめ決めた寸法通りに線を入れていきます。
今回は板金加工でコの字型のアングル材を作るので、折り込み用の線も入れておきます。

アルミ板は組み込む際にチャージングハンドルとのクリアランスも考慮し、厚さ0.5mmの
物を使用しているので、切り出し用の線を深く彫り込んだらハサミなどで切り出します。



周りが随分と散らかっていますが見なかった事に(笑

切り出したら、板金加工の折り曲げ加工を行います。
本来ならば専用の折り曲げ機がある方が確実なのですが、今回は比較的小型な
マテリアルで加工するので、万力で代用します。

写真では折り曲げ用のけがき線が外へ向くよう折り曲げてますが、これは間違いで
実際は内側へなるよう折り曲げないと、彫り込んだ線を軸に破断します(汗



周りが散らかt(ry

こうして出来た、梁となるコの字型アングル材です。
これから接着面の脱脂と表面を荒らしてレシーバーへ貼り付けますが・・・
思いっきり寸法を間違えた上に、作り方も誤っているため急遽作り直しに(汗

最終的に理想のサイズが出来上がるまでに、4つほど製作しました(笑



アングル材が完成したら、貼り付けるレシーバー側も脱脂し混合剤を塗ったくります。
アングル材を内部に接着したら、クランプなどを用いてしっかりと固定します。

硬化時間は20℃の環境で8時間との事で、それまで放置します。
(気温が高いほど時間は速まり、逆に気温が低いと硬化時間は長くなります)



そんなこんなで硬化時間も終わり、組み上げてようやく完成です。

フレームの汚れも全て落として、シリコンスプレーを吹いて軽く磨き直した後
スコープの取り付け軸も狂っていたので、スコープフィッティングも見直して
最後の動作確認、初速チェックも0.2g弾で91.5~93.2m/sと問題なく
これにて修理作業は全て終了となります。  

Posted by ハンク  at 22:48Comments(0)カスタム関係

2011年11月20日

修理依頼品 SRC製Hk416その②


前回に引き続きメカボックスの再セッティングですが
内容はギアノイズを低減して欲しいとの事で、その主犯格(笑)も純正の次世代ベベルが
手元になかったため、代用に使ったSHSギアにあるとほぼ断定していたので作業自体は
ギアの交換とそれに伴うシム調整ぐらいと思っていると・・・

シム調整をして、ギアのみの状態から指で回してみると妙な引っかかりが(汗
最初は異物か何か入り込んだと思い、ボックスを開いて確認するもそれらしい物は見あたらず・・

おかしいなと思いつつ、もう一度締めて回すとやはり引っかかりが・・・
そう言えば、ギアをセットする前に軸受けを確認して緩んでた部分に瞬着を垂らした事を思い出し
全部チェックしてみると、セクターギアの軸受けが斜めって固定されていました(汗



何処のメーカーか思い出せませんが、手元にあったメタル軸受けを使っていましたが
どうもフランジ部分が直角になってる分、瞬着分の厚みで浮き上がりやすく
と言う事は全部怪しいかも・・・と言うわけで全てシステマ製の軸受けへ交換に。

システマ製だとフランジの端辺りが斜めにカットされているため、このようなトラブルが起きにくく
更に公差も少なくい為、ボックスへガッチリ入り込んでくれます。
(その後に瞬着を使っての固定は必須ですが・・・)

交換後、散々悩ましてくれたギアの引っかかりは皆無となりシムの締め過ぎもなく
適切なクリアランスでスムーズに回ってくれました(笑


写真を取り忘れましたが、その後は前回問題になったエンドベルのネジ穴も
買ってきたM2.6のタップで切り直し、ネジも新たに用意したやや長めの物に交換して
やっと試運転できる状態に(笑



8.4Vのニッケル水素バッテリーを用い、空撃ちのフルオートサイクルを測定した所
回転数が低いモーターを入れてるのにかかわらず、およそ秒17.5発を叩きだし
純正の電動ガンと何ら大差ないサイクルに落ち着いてくれました。
(本来はセミオート重視セッティングで、フルオート性能は犠牲にしたはずですが・・(笑)

さて、これで組み上げて終わりかと思いきや・・・最大の問題が残っており
それはまた次回という事で。  

Posted by ハンク  at 22:57Comments(0)カスタム関係

2011年11月19日

修理依頼品 SRC製Hk416その①


今日の夕方過ぎに修理依頼で届いたSRC製Hk416電動ガン。

実は以前にカスタムして送り出したんですが、ゲーム中に突然動かなくなったとかで
修理依頼で再び舞い戻ってきました。

まずは定番のヒューズを確認した所、切れた様子はなく
(20Aに交換してあるので切れる方がむしろ問題ですが・・・)
そうなると内部の問題と睨み、外装を取っ払いロアフレームだけにしてグリップを開けると・・・



あれ、何か足りない・・・

以前カスタムしたとき、16系定番のメカトラブルであるモーター端子のすっぽ抜け防止で
モーターのエンドベルに備えられたネジで固定するようカスタムしたのですが
+端子ごとネジが吹き飛んでましたorz

幸い、ネジは外れた後モーター内部に入り込むことなく側面に磁力でへばり付いていましたが
なんでネジが外れたのだろうと思い、エンドベルを外してネジ穴を確認すると
+だけネジ穴が馬鹿になっていました・・・
(こう言うとき、分解可能なモディファイ型モーターが非常に楽で良いです)



よくよく確認するとエンドベルに対してネジが短く、端子を追加した分ネジがより浅く掛かり
樹脂に切られたネジ山が負荷に耐えられず、舐めてしまったようです。

ちなみにエンドベルには、ガンスミスエンジニアにて理論、効果が紹介されている
ショットキーバリアダイオードが組み込んであります。


さて、ここでネジを切り直そうと工具箱を開けると、ねじ切り用タップはM3サイズ以上しか無く
問題のネジ穴はM2.5なのと、より長めのネジを調達せねばならず作業は翌日へ持ち越しに(汗
そしてモーターを分解したついでに、内部の清掃を行い軽くメンテしておきました。

この後はもう一つの依頼内容にあるメカノイズの低減を行うため、メカボックスを開放しますが
その辺りについてはまた次回に。  

Posted by ハンク  at 23:56Comments(0)カスタム関係

2011年11月13日

PPS練習&東西ボルト祭り(笑)


今週末も鶴見のシューティングレンジにて、12月のPPSへ向けて練習してきました。

標的の台に張り付いてるペーパーはゼロイン確認の為で、M70の記事を上げるに辺り
幾度かバラしたので、どれくらいズレているか気になっていましたが・・・
ウィンテージの狂いはなく、エレベーションのズレのみという嬉しい誤算が(笑)

チェック後は、右脇に設置されている20mmプレートをスタンディングで撃ったり
前からやりたかったデータ取りなどをしていると・・・



ツイッターのフォロワーさんであるkurotowさんが来店し、持ち込んでいた
MGS仕様モシン・ナガンとM70のツーショット写真を撮らせていただきました。
時代的にも近い東西のボルトが揃い、題して東西ボルト祭りな状態に(笑

他にもkurotowさんが持ち込んできたガスブロSCARに私が持ってきたバーリススコープ
を乗せてリコイルで視界がふさがれる体験(笑)をしたり、小物を交えて雑談をしたり等で
ちょっとしたプチオフ会を楽しんできました。



kurotowさんは30分の利用だったので先に帰られたので、その後は一人でひたすら
プレートへスタンディング射撃を続けていました。

プレートは丁度10枚あるので1発ごとに1枚ずつ撃ち込み、10発撃った平均が
4~5枚程だったので、本番までにもう少し当てていけるようにしたい所です。

PPSまで残り一ヶ月を切っているので、レンジでの射撃練習だけでなく
据銃練習も交えて己の技術向上に努めていきたいと思います。  

Posted by ハンク  at 19:24Comments(2)シューティング関係

2011年11月12日

K.T.W. M70シリーズ How to トリガーメカ編


通常分解に引き続き、今回はトリガーメカに焦点を当てていきたいと思います。

M70のトリガーメカは初期型と後期型(現行型)の二種類が存在しますが
今回は後期型となる、現行型の前倒れ式トリガーメカを取り扱います。


分解にはまず、マガジンプレートにテンションをかけてる板バネを外します。

この部品はプレートだけでなく、装填したマガジンの押さえもかねているので
変形させないよう注意してください。


板バネを取り外すとトリガーボックスを固定しているネジ類が露出します。

ネジはすべて+ネジですが、前後のネジと左右のネジで頭の形状が違うので
分解後は間違えないように分けて保管すると良いでしょう。

尚、すべてのネジにスプリングワッシャーが使われているため
こちらも無くさないよう注意してください。


ネジをすべて取り外せばトリガーボックスを引き抜けますが、そのままだと
画像のようにリリースラッチがレシーバーに引っかかるので少しレバーを
押し込んでから引き出すとスムーズに行きます。



トリガーボックスを引き出したら、反対方向にあるネジ3本を抜き取ります。

このときも抜いたネジが何処で締められていたか分かるよう
あらかじめメモしておくか順番に並べておくと間違いや紛失を防げます。


トリガーボックスを開いた状態です。

初期型と後期型の大きな違いが1stシアーの形状で、初期型がVSRタイプの
ピストンとの接点が斜めになっているのに対し、後期型は直角となっています。
これによりシアの解法方式も変わり、APSのような前倒れ式となっています。

すでに色々弄った後ですが、トリガーセフティとなるシャフトについているワッシャーは
個人で行った物で、この辺りはガンスミスエンジニアさんにてM70のリポートでも
触れられています。


さて、今度は通常分解編で述べたリリースラッチの動作問題を取り上げます。

動作が堅い最大の原因が、レバーの内側がボルトハンドルセフティの
プランジャーが収まる溝の窓枠と干渉している為です。

窓枠を削り落としてしまっても良いのですが、今回はリリースレバー側の干渉して居る部分を
徹底的に研磨して対処しています。


上記の対処をしてもまだ動きが渋いため、他の部分も確認した所
セットピン周りもバリが出ているためか動きが渋かったので、こちらも
徹底的に研磨します。

セットピンはエッジを面取りし、ボックス側も多少削りました。

ついでに2ndシアー側も表面の研磨とエッジの面取りを行います。
特にエッジ部分は意外とバリが多く、トリガーフィーリングにも影響するので
徹底的に研磨作業を行う方がよいでしょう。

これでリリースレバーの動作修正は一通り完了となります。

内部の修正作業が終わったら、いよいよ組み立てに入ります。
まずは最大の難関でもある、1stシアーとスプリングの組み方から進めます。

シアー先端を研磨してますが、これはシアが解放される度にレシーバー側の
スリット先端にあるエッジにぶつかるため徐々に変形していってしまいます。

ある程度まで変形してアタリ?が取れた後は目立った変化はありませんでしたが
気持ちの良い物ではないので、ぶつからないよう面取りを施してあります。


1stシアーとシアースプリングはこのような状態で組みますが、この時点では
多少アバウトでも問題ありません。




トリガーボックスに2ndシアーを組んだ状態ですが、1stシアーに組む
スプリングの突起は、画像中央にある小さなスリットに差し込みます。

これが非常にやりづらく、コツとしてはスプリングを組んだ1stシアーを
斜めに差し込み、先にスプリングが掛かるように組み込むと幾分か楽です。

1stシアー、2ndシアーを組み込んだ状態です。

シアーをボックス内に固定するピンは二種類有り、短い方が2ndシアー先端
長い方を1stシアーに組み込みます。

この後、トリガーや各種スプリングに部品を組み込んで完成となります。



すべての部品を組み終えたら、後はトリガーボックスをレシーバーに取り付けるだけですが
このとき、前後のネジと左右のネジで締めるテンションが異なります。

前後のネジは締め込んでしまって問題ないのですが、左右のネジはモナカの
トリガーボックスな為、思いっきり締め込んでしまうと左右でテンションがばらつき
トリガーの動きをおかしくしてしまう危険性があります。

そのため、前後と違い左右のネジはスプリングワッシャーの弾性で止める程度にしておき
ネジロック材を垂らして固定すれば十分です。

以上の行程を経てトリガーボックスを取り付けた後は、最初に取り外した
フォロアーの板バネを取り付けて完了となります。  

Posted by ハンク  at 17:31Comments(0)How to 系

2011年11月10日

K.T.W. M70シリーズ How to 通常分解編


韓国ドンサン社より製作され、K.T.W.で日本仕様に改修、販売されているM70シリーズですが
他のボルトアクションライフルと比較すると勝手が違う面も多く、特に組み立てに際して
思わぬ落とし穴があったりもします。

今回は何度かに分けてM70シリーズの分解、組み立てに際しての注意点を
述べていきたいと思います。
使用するモデルはウィンチェスターM70 Pre64モデルですが、基本構造は
シリーズ通して共通となっています。

尚、本製品はすべてK.T.W.にて調整済みの状態で出荷されているため
分解はすべて自己責任の元で行ってください。

まず、ストックにレシーバーを固定しているねじ二本を取り外します。
エンド側の長いネジに真鍮パイプが組まれていますが、これは
ストックへレシーバーが食い込まないようにするピラーベディングです。
長さは実測値よりやや+寸法で31.5mmにしてあります。


次にチャンバーを取り出すため、チャンバーブロックを取り外します。
まずは先端の穴が開いてる部分の奥にある+ネジを取り外します。




+ネジを取り外した後に、HOP調整ダイヤルを回してチャンバーブロックを
取り外します。
ここでアウターバレルを取り外せば、チャンバーユニットを取り出せますが
そうなると、組み込みの度にチャンバーの水平決めという問題が出ます。


まず、レシーバー後端のリリースレバーを押してシリンダーを引き出します。

この部分はレバーの動作が非常に堅く、最悪レバーを破損しかねないので
写真の状態で操作することをK.T.W.では推奨しています。
この部分については別の機会に対策を記述いたします。

シリンダーを引き出したらいよいよ、チャンバーユニットを取り出します。
まずはBB弾の給弾部分に先の細いドライバーを差し込み、チャンバーを
レシーバー側へ押し出します。

このとき、チャンバー外周部のOリングを傷つけぬよう注意してください。

アウターバレル内からチャンバーが抜けたら、シリンダーセットピンが
下がった状態で本体を傾けるとレシーバー側から引き出せます。

動きが渋い場合は銃口側から柔らかめの素材で押し出すと良いでしょう。
とりあえずこれで、通常分解は終了となります。



今度は組み立ての方になります。基本的には分解と逆の手順・・・ですが
M70に限らず、実は分解以上に組み立てが難しかったりします。

まずは分解時と同じ要領でチャンバーをレシーバーより差し込みます。
このとき、シアーが引っかかるのでトリガーを引いた状態で行います。

チャンバーを差し込み終えたら、チャンバーブロックを取り付けますが
必ず最初にHOP調整ダイヤルから取り付け、それから+ネジを締めます。

逆の手順でネジを締めようとすると、調整ダイヤルのネジがつっかえ
+ネジが入って行かず、無理に締めると破損の原因にもなります。

このとき、チャンバーブロックはガチガチに固定するのではなく
僅かにチャンバーブロックが動く程度に+ネジを締め込みます。

ここをガチガチに固定すると、アウターバレルに開けられたネジ穴のクリアランスで
微妙ながら斜めにブロックが固定されるばかりか、アウター内部でチャンバーが
下方面に押しつけられ、センターが狂う原因ともなります。


また画像を使い回していますが(汗)チャンバーのセットが終わったら
シリンダーを本体にセットします。

チャンバーと同じようにトリガーを引き、シアーがフリーの状態で行いますが
そのままではレシーバー後端より飛び出すトリガーセフティが干渉します。

まず、トリガーを引いた状態でシリンダー本体がシアーより奥へ差し込んだら
次にトリガーを離して最後までシリンダーを押し込みます。

初期型のトリガーメカはリリースレバーを引くと同時にシアーも降下しますが
現行型の前倒れ型構造になってからは、セットピンのみしかリリースされないため
このような処置が必要となります。

最後にリリースレバーを戻すとき、動きが堅い場合は無理に動かさず
直接シリンダーセットピンを上へ押し込み、初期位置に戻します。


チャンバー、シリンダーともに組み込みが終わったらいよいよ
ストックとアクションの結合に入ります。

このとき、ネジは前方の短い方から締め込んでから長いネジを
締め込んでいきます。

逆に長い方から締め込んでしまうと、アクションがストックへ食い込んでしまい
全体的に斜めとなって固定されてしまうため、もう一方のネジが締めれなくなります。




最後に銃が組みあがったら、一度コッキングをしてシリンダーを引ききった状態から
銃を傾け、シリンダーが抵抗無く閉鎖されれば組み立て作業は終了となります。

このとき、シリンダーが途中で引っかかったり全く動かない場合は
アクションが斜めに固定されている可能性が高いので、固定ネジの取り付け直しとなります。


今回はあくまで通常分解および、組み立てのみに焦点を当てたので
そのほかの部分や、問題部分の修正作業については追って記述したいと思います。  

Posted by ハンク  at 01:30Comments(0)How to 系

2011年11月05日

今日も行ってきました


木曜に引き続き、土曜の今日も鶴見のシューティングレンジへ遊び行ってきました。
目的は12月に行われるピンポイントシューティングの練習が出来ればと
M70を担いでいきましたが結局、殆どP226E2でプレートを撃ち続けてました(笑

もちろんM70も撃ったんですが、スイング式マウントの調整に時間がかかり
ボアサイター無しだとちょっと手間だなと感じたので、近いうちに入手したいところです。
(アキュコンやエクストの様に調整時間が長く取れればさほど問題に感じないのですが・・・)

そんなこんなでライフルよりもハンドガンに熱を上げてた感じですが、単純に面白いだけでなく



これのテストがしたかったというのが本当の目的でした。

鶴見よりちょっと先にある、蒲田のガンショップむげんで調達した152aとCo2の混合ガスで
134aに匹敵する圧力を持ち、分子構造の相性から気化効率もよくガスが残り少なくても
しっかりマガジンへガスが供給できるとの事で非常に気になっていました。

ボンベ内の残量が少ない状態での供給は、無くなるまで使ってみないと分かりませんが
その場で出来るチェックとして134aと152a+Co2での初速チェックをしてみました。

気温:22℃
使用BB弾:CYC製0.2g
HOP:装填時に弾が動かない程度
測定装置:Combro Mk4

以上の条件で各10発ずつ測定したところ

使用ガス:134a

1回目:70.5
2回目:71.9
3回目:71.1
4回目:71.2
5回目:70.4
6回目:71.1
7回目:70.9
8回目:70.3
9回目:70.6
10回目:70.1

最大値:71.9
最小値:70.1
平均値:70.8
[m/s]


使用ガス:152a+Co2混合ガス

1回目:69.7
2回目:69.7
3回目:69.5
4回目:69.5
5回目:68.9
6回目:69.0
7回目:69.0
8回目:67.1
9回目:68.6
10回目:69.1

最大値:69.7
最小値:67.1
平均値:69.0
[m/s]


概ね134aに対して1~2m/s下がる感じですが、安定性が高く同じ初速が連発するなど
非常に驚かされました。
(リセットボタンの押し忘れはないと思うのですが・・・)

むげんさんで話したところ、夏場でも急激な圧力上昇が無く冬場でも安定して使えるとの事で
現在134aが撤廃方針以降、流通在庫のみで価格が高くなっている状態や
圧力変化による銃刀法違反のリスクを加味すると非常に使い勝手が良いように感じます。

今後ガスガンに使うガスはこの混合ガスに移行して、しばらく様子を見てみたいと思います。  

Posted by ハンク  at 17:52Comments(3)シューティング関係